ライター・藤丸心太(ふじまるじんた)のブログ。本の感想とかゲイネタとか創作系など。お仕事依頼などはメールで。リンク・TB自由。コメントは承認制。fujimarujintaあっとgmail.com (あっとを@に変更)


by bogdog

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僕とポーク

 30日の日曜日、友人たちと上野アメ横へ。ぼんやり見るだけのつもりが、チャンジャと酒盗を購入。直前まで雨が振っていたせいか、人手はまあまあ。とはいえやっぱり人多すぎ。警察が、「性被害が多発しています。女性の人は気をつけてください!」と拡声器で注意を促しており、きっとあれは女性に向けてじゃなくて、痴漢をしようとする輩をビビらせているのね、と妙に一人で納得。痴漢なんて満員電車なんかですればいいのにー(やっちゃダメ!)と思うけど、こういう市場とかでこそ欲情するのかもしれない。アワビやカニを見て、ちょっと頭がゆるくなっちゃうんだよ。きっと。ジン太もイケメンの魚屋さんに見たら、こいつに競り落とされたいと思っちゃったもん。トロ箱でね!

 友人たちは、お母さんから頼まれたキクラゲとか、家でおせち作るためのカマボコとか、マグロとかカニとか甘エビとか意外とがっつり買っていて、なんだか微笑ましかったです。買い物って、その人となりが分かって楽しい。松坂屋の地下で、十勝大名の「豆乳クリーム」の大判焼きを食ったり、あんぱんの木村屋で「かりんとうドーナツ」を食ったり、モリモリ食ってました。

 人ごみで疲れたせいか、ほぼ全員に「やつれた」「顔色が悪い」と言われたのがショックだった。後でN君と会ったら、「どんどんブサイクになるよね」と言い放たれたけれども、N君基準では、「かわいい」は「豚のようなガチムチ」なので、別にくやしくなんかないやい。「痩せた豚なんて可愛くないでしょ?」ハッ。


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 というわけで、ほしよりこ「僕とポーク」を読みました。
 かなりおもしろかった。短編集なんだけど、表題の「僕とポーク」が秀逸。

 世界のめぐまれない子供たちのために、残飯を豚に食べさせて、その豚をめぐまれない子供に食べさせようと思う男の子。毎日毎日、豚に食べ残しをあげて、豚は成長していく。主人公の僕もやがて大学生になって、サークルに入ったりもしたが、豚に食べ残しをあげ続けていた。その豚も、いつしか老衰で死んでしまって……

 これは、主人公の僕が、世界とかかわる物語なんだ、と思った。

 どこにでもいそうな人間たちばっかりなんだけど、養豚業者の息子がヤンキーとか、入ったサークルがテニスをしてるふりをするサークルとか、思わずニヤリとしてしまう、ほしよりこワールドが展開。猫村さんの3巻まだかなー、と思ってたけど、これはかなり傑作でした。個人的には、「とんかつが食べたくなっちゃった」と言ってしまう女の子がすごく好き。

 「猫村さん」は、主人公の猫村さんのかわいさとか、ゆるさが評価されがちだけれども、人間ドラマをうまく描いているのだな、とあらためて再認識しますた。
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by bogdog | 2007-12-31 19:24 | この漫画がスゴい!
 漫画に関しては、それはそれは愛しているので、下手に「その作品を読んだだけで批判する」っていうのがほとんどできなくなってしまっている。前の作品はどうだった、この作家のテーマは、編集のミスでは、とか、そういううがった目線で捉えつつ、自分の知識の深さを嫌味なくひけらかしながら(重要)感想を読んだ人に「なるほど、こんな読み方があるのか!」と思わせるのが、年季の入った漫画好きとして、そしていちライターとしてのただしい漫画レビューのあり方なのでは……と。

 ラノベに関しては、あんまりよく知らないので、作家がどうとかいうのが分からずに、ただ読んで「また読みたい」「参考にしたい」「え、よくわかんない」「ていうかつまんなくね?」くらいの見方しか出来ません。多分、いまはそれでいいのかなあ、と。マニア視点じゃなくて、いままで漫画と小説(非ラノベ)しか読んだ事ない人間が見て、まずおもしろいかどうかっていう自分の中の気持ちを大事にしたいので。

 というわけで、これからは、カテゴリーも「ライトノベルの感想」として、別にわけでレビューしていきます。


◯今日のラノベ
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ツァラトゥストラへの階段 土橋 真二郎

 いままで神と崇められた人間は、「パルス」という人間の能力を何倍にも引出すものに寄生され、それをコントロールしていた人たち…という設定にひかれて購入。こういう話、書こうと思ってたのに先を越された! と思ったけど、読んだらそんなに「パルス」はでてこなくて、カイジとかライアーゲームみたいな極限状態のゲームがメインのお話で、話自体に説得力が欠けるような感じで、物語に引き込まれないままだった。キャラもあんまり立ってないような気が。あと、挿絵がないので(巻頭のカラー部分にキャラ設定のみ載っている)ちょっとそれはどうなの。そして、ラノベ=挿絵と思ってて少なからずイラストを楽しみにしてる自分にちょっとびびった。
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by bogdog | 2007-12-30 10:13 | ライトノベルの感想だよ☆

ルチルクォーツ

 ノロも治ったし、自分にクリスマスプレゼント(OLっぽい行動)ってことで原宿のコスモスペースで、ルチルクォーツ(針入り水晶)のブレスレットを購入。水晶の中になんか入っててかわいい。こういう、半透明のやつとか(スモーキークォーツ)とか、中になんかはいってるやつ(虫入り琥珀、ファントムクリスタル、水入りアゲート)なんかが好きです。

 パワーストーンうんぬんは、うさんくさくて嫌いなんだけど、ここは「ザ・鉱物」って感じがして、石と成分表と硬度が載ってる所とか、「〜に効く」とか言わないで、純粋に石を見てうっとりできるので好きです。サイトだと、原石だから加工されたときの様子が載ってないので素人目にはわかりにくのが難点だけれど、鉱物好きにはたまらん。
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by bogdog | 2007-12-29 00:00 | 日々のことば
 イシデ電さんのブログの猫マンガ「私という猫」がやたらおもしろい。

もしも私が猫だったらば
とっくに死んでいる
私という猫が死んで四世紀半は過ぎているのだ



 これ、なんで連載されてないんだろう? ikkiとかコミックビームとかでも全然連載されていいでしょう!

 猫がおきらくな日常をかわいく紹介しちゃうぞスイートホーム系の漫画とか、「おとうさんがご飯をたべさせてくれたにゃん」とかいう猫ブログなんかは、MUSHIZU系と呼んではばからないのですが、この「私という猫」はまったくそういうのとは一線を画しています。野良猫の生と、人間の生、そしてその悲しさと愛を独特のセンスで描き切った秀作。もうー、イシデ電さん大好き! リアルワールド(コミカライズ版)も買うわ!


 あと、ブログによると、イシデ電さんは創世のアクエリオンの「♪一万年と二千年前から愛・し・て・る〜」の歌詞を、



「♪一万年と2、3年前から愛・し・て・る〜」と思っていたそうです。


やーん、もうすきー。俺も一万年と2、3年前からイシデさんを愛してます!
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by bogdog | 2007-12-27 22:21 | この漫画がスゴい!

ノロわれた

 病院に行ったら、先生に3秒で「ノロウィルスの症状ですね」と診断されました。
 クリスマスの思い出はポカリとともに。おいしいとことろがメリークリスマス。

 でも昨日はちょっと元気だったので、N君とデパ地下にいって、クリスマス商戦に湧いたデパ地下の雰囲気を味わいつつ、ルイ・ロドレール(ロデレール?)とかいうシャンパンを買ってみたりしました。コルクを抜いた瞬間からイーストの香りが広がるような、強めのしっかりしたシャンパンでおいしかったです。

 あと、山羊のチーズも買ってきて、ケーキも買ってきて、唐揚げと餃子も買ってきて、サンラータンも作って……って結構食ってるな。でもやっぱりお腹いたいんでしばらく地味に過ごします。


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◯放浪息子7巻
千葉さんと高槻くんの距離感が素敵すぎます。
どうしてこう、この人はむがーっとくるような切ない感じをうまくかけるのかね?


ikkiがアフタヌーンの四季賞みたいなおまけを付けてる件についてえ〜
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by bogdog | 2007-12-25 21:42 | 日々のことば
ふだんあんまりテレビって見ないんですけど、沢尻エリカのペプシCMはなんかよかった。

 
今年は女の子だけで イヴしない?

パンチの効いたオシャレして

女の子時代の思い出をゼロカロリーと共に

おいしいところが メリークリスマス




 美味しいところがメリークリスマスって何だよ!
 このフレーズ、いつかどこかでぜったい使う。

ヤフー知恵袋のコネタ
質問「ペプシのコーラのCMで「おいしいところがメリークリスマス」って言ってますが、どういう意味なんでしょうか?よくわかりません……」
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by bogdog | 2007-12-24 01:55 | 日々のことば

キーリ

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 ◯今日のラノベ
「キーリ」壁井ユカコ
 霊感のある女の子が、不死人とラジオの中に入った幽霊と一緒に旅をするお話。世界観うんぬんはがっつり語らせなくても、なにげない描写で書けばいいんだ、ということがわかりました。言葉がツボにはまればすごく好きな作家なのかもしれない。

 スピリチュアルなネタは特にそうなんだけど、作家の世界観や考え方を登場人物に語らせてる感じが見えちゃう系の本になって、ちょっと苦手なんだけど(田口ランディの小説とか)そう思わせないだけのキャラ設定やストーリーの流れですが見事です。電撃文庫さんはレベル高いですね。

 あと、この作家さん、柴犬を飼ってて羨ましすぎる。いいなあ柴犬。中途半端に海外で住んでるとか、豪邸持ってるとかいうより、”柴犬を飼ってる”というようがリアルに羨ましくて励みになるってもんです。
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by bogdog | 2007-12-24 01:24 | 本の感想

師走に悪寒

 3年ぶりくらいに、熱出して寝込んでました。
 大人になって寝込んでもいいこと一つもないですね。頭も痛いし、仕事できないし…テレビも音楽も聴けないし、本も読めないし、食欲も性欲もないし……
 自分の存在価値が熱とともに霧散していくようでしたよ。よよよ。
 よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」を読んで泣いたりしてました。

 風邪っつうよりも、食あたりかもしれない。たまたま飲んだ、賞味期限切れのビタミン剤とか怪しめ。

 わりとよく風邪を引いてる人って、風邪でも薬飲んで遊びに行く印象が強いんだけど、多分自分にはそういうの絶対ムリ。「だましだまし生きる」が信条ですが、肉体はまず騙せない、そもそもの活動レベルが低いのです。
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by bogdog | 2007-12-24 01:23 | 日々のことば
 「モリのアサガオ」映画化!
 「大阪ハムレット」映画化!
 「コドモのコドモ」映画化!

 これまでも「神童」「オールドボーイ」「夕凪の街 桜の国」など、ここ数年、映画化が目覚ましい漫画アクション。 毎号買っています。渋いのよ。

 「モリのアサガオ」の単行本のアシスタントが描いてるページで(郷田さんのマンガにはこういう『おまけ』が多い)、アシスタントがアクション編集長と語っている描写があり、編集長の「漫画というのは映画と一緒でね」という一言が出てくる。

 ぽろりと出たこの一言こそが、漫画アクションの編集を表した言葉だ。

 ほどんどの漫画は、作者がいて編集がいて、アシスタントがいて、場合によっては原作者やブレーンや、プロデューサーがいて、さらに、雑誌を編集する人、単行本の装丁を作る人、広告をする人……等、漫画が読者の手に渡るまで、ものすごくたくさんの労力が注がれている。

 この点において、つまり、「漫画製作は共同作業」だが、「共同作業だから映画と同じ」というわけではない。

 漫画アクションが目指しているのは、いつまでも人の心に残り、社会派なテーマも取り上げ、それでいてエンタテイメントの要素も併せ持つ、名画のような漫画なのではないだろうか。そしてなにより、実際に映画化されているという事実。なぜ「漫画アクションは映画に愛されるのか」を考えてみたい。

 キーワードは、「人間ドラマ」「社会派テーマ」そして「PS3とWiiの戦略」だ。

 やはり読んで面白いと思うのは、そこに共感ができるから。そのに「人間ドラマ」があるからだ。「漫画アクション」は、漫画的な表現に走り過ぎず、王道の人間ドラマを現代風のセンスで描くという、王道で、読者ターゲットの30代オヤジにもわかりやすくアプローチしているところもよい。なにがいいかって、映画業界はこの層が厚いのだ。逆をいえば、この層に読まれなければ映画化は難しいのではないか。いわば、PS3とWiiくらい戦略的に差があるのだ。(浦沢直樹や井上雄彦はPS3。出版社はいくらなんでもヨイショしすぎだろう!)そして、莫大なお金がかかる映画となっては、オヤジやオバチャンなど、「漫画を読まない世代」にもわかりやすい万人にウケる人間ドラマを選ぶに決まっている。ソフトを出すならWiiで!っつうわけだ。

 「鈴木先生」「コドモのコドモ」「大阪ハムレット」なんかの作品は、単行本で見ると漫画好きな人のために作ったアングラな雰囲気もあるが、やっぱり30代以上のオヤジに共感させるために、わかりやすい心理描写や人間ドラマを描いているのだな、と漫画アクションを見ると思う。気をてらわない絵柄っていうのも、安心感があっていい。グラビアも、国友やすゆきの古くさいエロマンガも逆に「帰ってきた!」っていう安心感も与えるし。

 それに「社会派」なテーマは、やはり映画化するにあたって入れておきたいところだ。殺人者を描いた「罪と罰」とか、絶対映画化狙ってる。なにせ、殺すまでにすげー時間かかってるんだ。

 あと、「中性風呂へようこそ」といったセクシャルマイノリティネタも入れているのがものすごく好感が持てる。なんだかんだで、やっぱりオヤジが一番分かんないから。10代20代で漫画好きな人だったら、ゲイやセクシャルマイノリティについて好意的に取り上げた漫画(岡崎京子『リバースエッジ』とか、六花チヨ『IS』とか)を通じて普通にゲイやセクシャルマイノリティに抵抗がないんだけれど。オヤジはそういうの読まないから、まず知らないからね。オヤジが読む『漫画アクション』で、セクシャルマイノリティ取り上げたってのがスゴい。

 「大阪ハムレット」の作者、森下裕美が描いてる「夜、海へ還るバス」は、結婚を控えた女性が「実はレズかもしれない」と思って、実際に女の人と関係を持ってしまう……という、なかなか興味深いなテーマを描いた作品だった。このお話も、今回最終回。このお話の感想はまたいつか。単行本にもまだならないだろうしねー。いろいろ思う事はたくさんあるんだけど。

 それにしても、ゲイなのでグラビアやおまけは処理が困るところ。ほしのあきのDVDっつてもなあ。
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by bogdog | 2007-12-19 00:36 | この漫画がスゴい!
 電波系ホラーの大家、牧野修先生の新作、「ネクロダイバー」
 オタク的な情報としては、表紙を吉崎観音が描いてます。(ケロロ軍曹の作者)同じ角川といえ、どういう繋がりなんだ? て、いうか、ケロロ軍曹の絵からは想像もつかない! 憶測なんだけれども、吉崎観音、牧野先生のファンなんではなかろうか。ケロロで稼いでる人が、わざわざ小説の押絵を描こうとしないだろうし。

 
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 ででで、感想なんだけど、面白かったけど、うーん、牧野先生にしては……という感じ。元々がケータイ小説ということで、とても読みやすかったんだけれども。「だからドロシー帰っておいで」のような、サザエさんの歌を歌いながら惨殺、といった鬼畜を通り越して、理解不能な電波系に激しく憧れているのよ!

 
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 しゃてしゃて、牧野先生名義でこっちも買いました。まだ読んでないのだけれども。ノベルゲームの小説版だそうです(表現合ってるるよね)激しく惹かれます。ノベルゲームってやったことないんだけど、「かまいたちの夜」とか? そういえば、志村貴子先生も「恋島」っつうケータイ用ノベルゲームのキャラ設定したらしいし。まだ単行本化されてないんだけど、シリウスに連載中の「ルート225」、微妙なSF具合と、少年少女の心理が描かれてて、ツボすぎます!

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by bogdog | 2007-12-18 03:27 | 本の感想