ライター・藤丸心太(ふじまるじんた)のブログ。本の感想とかゲイネタとか創作系など。お仕事依頼などはメールで。リンク・TB自由。コメントは承認制。fujimarujintaあっとgmail.com (あっとを@に変更)


by bogdog

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 「ゲイ雑誌が見つかって、ゲイって親にバレた!」って話はよく聞いてたけれど、まさか要らないからって親にあげたDVDプレイヤーの中に入れっぱなしのゲイビデオでバレるとは思わなかったよ本気で。どうやら昔からいろいろと「もしや?」と感づいてたところもあったみたいだったけれど、これで決定的になったみたいだ。だから言ったんだよ「俺はゲイです。結婚もしません」って。

 それはそれはショックだったみたいで、面と向かって「同性愛は病気なんだから病院に行こう」「私の育て方が悪かったんでしょ?」と泣き出すしまつ。はっきり言って相当へこむ。お母さんいま平成だよ。NHKでも同性愛の特集番組やるし、性同一性障害の歌手が紅白に出る時代だよ!

 そんなんですっかり疲れ果て、友達に「親にカミングアウトしたけれど、理解してくれなくて困る」って飲みながら愚痴ったら、その友達は「違うよ」と。「俺らはこうして相談できる友達もいるけれど、親にはいないじゃん? 『息子がゲイ』なんて相談できる人もいなくて、切羽詰まってるんじゃない?」

 はっとした。恥ずかしい話なんだが、悩んでるのは自分だけと思ってた。『わかってくれないほうが悪い』なんて、ガキみたいなこと考えてたんだな。親もゲイについては、テレビで出るオネエタレント程度しか知らないのだ。

 「これからいろんなこと話して、いい関係を作って行けるといいね。だって家族のこと大好きなんでしょ?」って、君が言うから、思わず泣いたよ。「うん。わかって欲しかった。もっと仲良くなりたかった……」自分の中に、こんなにも家族のことが好きだっていう気持ちがあるなんて知らなかった。お母さんもお父さんも泣いたんだろうか。明日は家に帰ろう。アルバムの中に、彼氏と一緒の写真も入れてもらえるといいなあ。



上記の文は、aktaのマンスリーペーパー内の記事、『タウンライツ』に寄稿したものです。

akta manthlyリンクはこちら。2008年10月号です。

『タウンライツ』は、aktaで閲覧・入手できるフリーペーパーや冊子を、小説っつうかエッセイ風に紹介するというコーナーで、今回紹介したのは、家族へのカミングアウトを支援する『家路』という冊子と呼応した形で書いてます。

自分は以前のまとめ記事、「家族にカミングアウトした話」で書いたように、家族にはゲイと伝えています。比較的すんなり行った……と思っていたのと、5年くらい前の話なので、自分ではあまり忘れていたこともあって、自分の場合がどうだったかを確認する意味も含めて、mixiの日記でカミングアウトした話を書いて見ました。

すると、結構ゲイのマイミクから反響があって、それで、「カミングアウトされた側の支援は?」という意味の意見があったので、この『家路』の目指すところとあっていると思って、それを物語にしました。

先日見た、NHKのLGBT特集が、ゲイを息子に持つ親の話だったので、ああそういえば、親ってどんな感じかなあ……としんみりしていたら、このタウンライツを書いてたこと思い出したので、せっかくなので公表することにしました。

今まで書いてたのも、折りをみてアップしていきます。
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by bogdog | 2009-01-29 00:28 | 創作したもの

晩飯と献立と書籍

本を出したいんすよー

とか言ったら、「なにができるの? ただ出したいっていうだけだったら何もできないんじゃない? っていうか売れるの」と言われました。

わかります……ビジネスですからね。でも俺もいろいろ考えてるんすよ。
でも企画書にダメだしならわかるし覚悟もしてるけど、イキナリ雑談レベルでそれって何だよ。

たとえば、晩飯を作ろうと思うとき、「カレーを作ろう!」と思って準備するのと、「なにか作りたいなー!」と思って準備するのの違い、「料理を作る」というときの情熱のスタートラインがどこなのかの違いなのではないか、と。

そうだなー、「久々に晩飯作ってみようかな!」って思ってから、
「んー、じゃあ人参もあるし、ジャガイモもあるし、ルーもあるからカレーで!」
っていうのと、

「たまにはカレーってもんが作ってみてえな!」
じゃあ、玉ねぎとか人参とか要るな……みたいな。

この比喩は間違ってない気がする。

まあ晩飯じゃなくても、ホームパーティをするとか、友達になにか飯を作るとか、そう考えてみると、まず「飯を食べさせる・作りたい」ってことが先で、「献立」は二の次じゃないかい?

むしろ、世の中には、冷蔵庫に食材がいっぱい入っていながら腐らせる人もいるし、いろんな『献立』をコレから見つけて行けばいいんじゃないのかい?

ようするに、最初に必要なのは「作ろう!」っていう気概、つまり「情熱」ではないでしょうか、ってことです。

と、3日くらい経ってから(頭の回転がものすごく遅い)ふと思ったのでここに書いときます。

企画売り込まなきゃ。
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by bogdog | 2009-01-23 03:08 | 日々のことば

テオ・ヤンセン展

SF好きの友達が、コレはヤバい! と行ってたので見に行きました。テオヤンセン展。

すごかった!
パイプとビニールで出来た生き物が、わしゃわしゃ動く様子は、なんというか、想像も出来ない世界の存在を証明されたみたいで衝撃的でした。

もともと、テオ・ヤンセン氏は、科学者だそうで、そこらへんの論理だとかシステムとか、ものすごく楽しいのよね。「きっちり」してて。想像力がわしわし刺激される、ハードSF的な世界でした。



こんなのが見られます。



本人のサイトはこちら

「自力で歩く生物」を創造するアーティスト(WIRED VISION )
テオ・ヤンセン展は、日比谷パティオで4月12日までやってるよー。
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by bogdog | 2009-01-22 09:38 | 日々のことば

詩羽のいる街

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詩羽のいる街

おもしろかったー!
いいモン読んだなあ。

お金を持たずに暮らしている「詩羽」という女の子の話で、
じゃあホームレスかっていうとそういうものでもなく、人に親切にすることで、そのかわりにちょっとしたご飯だったり、一晩の宿だったりを貰って、生活している人の話。

詩羽は、街で偶然であった人を、自分の世界に引き込んで、人と人が繋がる生き方をどんどん教えていって、触媒みたいに、人をかえていく。「ルールを守る」ことを目的とするんじゃなくて、「他人と協力するようなルールをつくって、それを守ればみんな得をする」という生き方を示していく。すばらしい。

こういう生き方があるんだ! と目からウロコでした。本当、マネしたい。

って、今の自分、半分は詩羽みたいな生活なんだよね。フリーライターでなにが仕事もらえるかっていうと、(営業とかもするんだけど)「人からの紹介」っていうのが一番で。「この人ならいつも親切にしてもらってるから、声かけてみようかな?」って思うんだよね。

でも、今の自分が何と繋がってるかっていったら、ごくごく小さい世界で、自分から世界を広げようとはしてないんだよねえ。アパートから見える、となりの一軒家のおばあちゃんとか、あの人に、犬の散歩代わりに行ってあげましょうか。僕犬好きなんです。とか言ってみようかなー。そうすれば、犬が好きだけどアパートで飼えない自分も、散歩に連れて行きたいけどいけないおばあちゃんも、ふたりとも得するわけだし……そんなふうに、「地域と繋がる」ことを可能性として考えたよ。

いろいろ示唆があって、ネット社会のリアリティの所在とか、悪意とか、そういうことを書いていてものすごくよかった。とくに、自費出版ビジネスをちゃんと仕事としてやっているフリーの編集のエピソード。あれはよかったなあ。本当にやろうかな?
それと、4章の「らき☆すた」神社ネタを、町おこしに絡めてるのとかよかったー。感動した。

とまあ、感想がグダグダでごめんなさい。
すごくいい話でした。



この本を一言で紹介する、というわけじゃないけれど、もし友達に「こんな本読みたいんだけど、知らない?」って言われた時のために、ひとことで解説してみる。

【お金を持たずに暮らしている人の話】
【新感覚ヒロイン】
【人に親切にすることが、愛や善意といった言葉でごまかされずに、システムとして機能している話】
【「2ちゃんねる」などのネット社会の悪意と解決策を書いている話】
【課題図書にしたいっす】
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by bogdog | 2009-01-06 01:18 | 本の感想

運がいいひと、わるい人

らばQのこの記事がおもしろかったので紹介。

どうして運のいい人はいつもツイているのか?…興味深い研究結果 らばQ


ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士は、今から10年前に幸運について調べてみようと思い、自分がいつもツイていると思う人、いつもツイていないと思う人に、連絡をしてくれるよう新聞に広告を出しました。

何百人もの人がボランティアとして参加し、いろんな人を面接して話を聞いたり、彼らの経験を尋ねたりして、人々の生活を調査したそうです。

幸運な人が常によい機会に恵まれ、不運な人が機会に恵まれないのは、彼らの行動や考え方に原因がないかを確認する実験です。

まず両グループの違いが、チャンスを見つける能力の違いからくるのか、テストをしました。

幸運グループと不運グループの両方に新聞紙を与え、「新聞の中に何枚写真があるか?」と質問しました。

実は新聞の半分くらいのところに大きなメッセージで、

「この文字を見つけたことを伝えると50ドルもらえます」

と言う文が書かれていたのです。

この文は5センチ以上の活字で印刷され、半ページほど占めてあり、まさに目の前に来るようになっていました。

そして不運グループはそれを見逃す確率が高く、幸運グループは見つける確率が高かったそうです。

ツイていない人々はツイている人々に比べて、一般的に神経質な人が多く、彼らの不安などが、思いがけないチャンスに気づく阻害をしているそうなのです。



結果として何か別のものを探すことに集中しすぎて、別の良い機会を見逃すことになっており、例えばパーティに行って良いパートーナーを探すことに夢中になりすぎ、良い友人を持つ機会を失う、というような結果になっているというのです。

または新聞で職探しをするときに、自分の決めた仕事の広告を探すばかりに、違うタイプの仕事の機会を見逃す、という風にです。


※赤字は僕がつけました

 いやーなんかわかる。こういう人身の回りにいる……
 「ねー、なんかいい男いないのー? いい人紹介してー!」
 とか言いながら、理想の男をさがすばっかりに、隣に座った人と仲良くなるチャンスを逃してる人……。



そしてツイているタイプの人々はリラックスしている上に、心がオープンなので自分たちが探しているものだけでなく、そこにあるものを見つけやすいとのことだそうです。

その調査結果から、幸運な人々は4つの原則によって、幸運を生み出していることがわかったそうです。

この原理を応用して、どんな人でも幸運を作り出すことはできるのか?という実験もされました。

結論から言うと答えは「Yes」です。

1ヶ月の間、幸運な人と同じような行動をしてもらい、自分の直感を大事にし、運があると期待をかけ、そして悪運には融通を持って対処するようにさせたのです。

すると劇的な結果が出ました。

80%の人が自分の人生について幸福感を得て、幸運なように感じていたそうです。

そんな幸運の要素と呼ばれる4つは、


1. 内から聞こえる直感を大事にする
2. 新しい経験をすることや、普段の習慣が壊れることに対し、心をオープンにする
3. 毎日少しの時間だけ、うまくいったことを考えるようにする
4. 重要な会議や電話などする前に、自分を幸運な人間だと心に描く

幸せな人というのは、トラブルのない人ではなくトラブルをうまく対処する人のことなのです。



 個人的に、ツイてる人っていうのは、「おもしろがれる人」だと思うんですよ。
 自分がやることにもわくわくしてるし、他人がやることにも興味をもってやれる。
 人と話すこともそうだし、ご飯とかお酒とか音楽とか、そういうことを自分で素直に楽しんで、他人とも共有しようとしている感じ。

 大人になると(っていうかもうオレ今年28だけど)、「お金になるか」とか「この人と付き合ってればメリットがあるか?」とかそういう打算的なことばっか考えがちだけど、自分も他人も楽しくなれることを選んでいけば、ツキはまわってくるかもしれない。

なんて考えました。
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by bogdog | 2009-01-02 12:37 | 日々のことば
当ブログに起こしの皆さま、あけましておめでとうございます。
旧年はみなさまに大変お世話になりました。

旧年は、本(「バカ辛伝説」)を記名で出せたり、いつか一緒に仕事たいなーと思っていた人たちと仕事ができたり、非常に充実した一年でした。

本も漫画も面白いのたくさん出会えてとてもよかったです。よく考えてみると、本も友達から「これ面白いよ!」って言って借りて、それから世界が広がったりしたんですよね。桐生祐狩とか山本弘とか関よしみとか。人間関係って大事ですよねー。

あとリアルで会った友達に、「レビューで書いてたあの本読んだよ! おもしろかった」と言われたのもうれしかったなー。なんかこういうこと言われると、「ああじゃあこれが面白いよ! むしろコレ読みなよ」ってもっとすすめたくなる。

今年は旧年の経験を生かしつつ、もっともっといろんな楽しいことができたらいいなと思っております。いや、かならずやる。

そんでこのブログ、泥濘日記ももうちょっと真面目に更新します。

今年もよろしくお願いします。

平成二十一年 元日 心太
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by bogdog | 2009-01-01 11:11 | 日々のことば