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ライター・藤丸心太(ふじまるじんた)のブログ。本の感想とかゲイネタとか創作系など。お仕事依頼などはメールで。リンク・TB自由。コメントは承認制。fujimarujintaあっとgmail.com (あっとを@に変更)


by bogdog

メガ月見マックなんて関係ねえ

中秋の名月でしたね。

「なあ、なんで『メガ月見マック』はねーのかな?」

「N君、残念なお知らせだけれども、お月様は一つだけニャスよ。」

 と、その時は答えたけれども、今こそ言いたい。火星ならありかもしれない、と。フォボスとディモス。


 人生で嫌いなことの一つに、”他人になにか忠告をする”というのがあって、できるだけそれをなあなあで避けて来ていました。

 というのも、一度言葉として言ってしまうと、それだけで関係ができてしまって、そこから二度と関係が戻らないのね。たとえば、「ジン太ってすげーヤリマンだよ」って、だれかから聞いちゃったら、それ信じるにしろ信じないにしろ、少なくとも「ヤリマンって言われてたジン太」っていう事実、それを聞いてしまったことで変わってしまったものがあるわけで、できるだけ自分が何か他人に対してクリティカルな事を言って、自らその責任を負いたくない、言葉のSMに自縛したくない、思っていた、けれども。

  結局は「言わないこと」も感情としてはココロに残るわけで、その人が自分にとって大事な人であればあるほど、言わなければ、その人との関係が、いつかはめんどくさくなって自ら「この人は違う」と言って傲慢にも見捨ててしまう結論しか用意されていない。本当にいい関係を築こうと思うのなら、他人に対しても、自分に対しても、変わることの責任も、また自らが他人をそれこそ『傲慢にも』変えることの責任も負わなくてはいけない。

 だからこそ、「他の人は…」っていう一般化は卑怯だと思うので、「オレは好きじゃない」と言うことはできたけれど、言われた相手のことを思いやることは、まだまだできないままでした。振り上げた拳。それをどうするにしろ、そこにあると気がついた時点で、選ばなくちゃいけないのね。

 それを振り下ろすことはできたかもしれないけれど、でももうちょっと、大人なココロで違う考えや人生を受け入れたり、相手のことも思いやれるようになりたいなあ。そうじゃないと、フェアじゃないしね。自分も殴られないと。
by bogdog | 2007-09-28 02:54 | 日々のことば